手術症例報告
隣接臓器合併切除によりsurgical marginを確保し得た後腹膜脱分化型脂肪肉腫の1例
内野 大倫
1
,
小森 康司
1
,
木下 敬史
1
,
大城 泰平
1
,
村上 善子
2
,
清水 泰博
1
1愛知県がんセンター中央病院消化器外科
2愛知県がんセンター中央病院遺伝子病理診断部
キーワード:
後腹膜脱分化型脂肪肉腫
,
隣接臓器合併切除
Keyword:
後腹膜脱分化型脂肪肉腫
,
隣接臓器合併切除
pp.1553-1558
発行日 2018年9月15日
Published Date 2018/9/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000000856
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脂肪肉腫は非上皮性悪性腫瘍の1つであり,後腹膜発生は32.7%とされている1)。治療は外科的治療が第一選択とされている。放射線感受性は悪性軟部腫瘍のなかでは高いとされているが,後腹膜脂肪肉腫に対しては照射範囲内の他臓器への影響が懸念されることから十分な照射は困難である。また,化学療法に関しては術後補助化学療法が有効であったとする報告2)はあるが,確立されたレジメンはない。当科で経験した後腹膜脂肪肉腫初発症例に文献的考察を加え報告する。
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