手術手技
直腸脱に対する腹腔鏡下ventral rectopexy変法の手術手技
生野 晴奈
1
,
平木 将紹
1
,
真鍋 達也
1
,
能城 浩和
1
1佐賀大学一般・消化器外科
キーワード:
直腸脱
,
腹腔鏡手術
,
ventral rectopexy
Keyword:
直腸脱
,
腹腔鏡手術
,
ventral rectopexy
pp.2099-2104
発行日 2024年12月15日
Published Date 2024/12/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000004196
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直腸脱は骨盤臓器脱の1つであり,先天的な要因,排便習慣や骨盤底筋の脆弱化が原因と考えられる疾患である。高齢者に多くみられ,日常診療で遭遇する機会は今後も増えると予測される。症状として直腸の脱出による肛門痛,出血,便失禁や排便障害などは生活の質の低下をもたらすことになるため,治療を要する慢性疾患である。近年では腹腔鏡手術の進歩に伴い,直腸脱に対する根治手術として侵襲が少なく再発率が低い腹腔鏡下直腸固定術が普及している1)。しかし,現在さまざまな直腸固定方法が腹腔鏡下に行われているが,メッシュ使用の有無,固定部位や直腸授動の範囲などさまざまな術式があり,それぞれにメリットとデメリットが指摘されている。
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