手術手技
正中弓状靱帯圧迫症候群に対する腹腔鏡下弓状靱帯切除術
末松 友樹
1
,
若林 和彦
1
,
山岸 俊介
1
,
高橋 深幸
1
,
齋藤 洋之
1
,
伊藤 豊
1
1国立病院機構災害医療センター消化器乳腺外科
キーワード:
正中弓状靱帯圧迫症候群
,
腹腔鏡下弓状靱帯切除術
Keyword:
正中弓状靱帯圧迫症候群
,
腹腔鏡下弓状靱帯切除術
pp.203-209
発行日 2018年2月15日
Published Date 2018/2/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000000572
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正中弓状靱帯圧迫症候群(median arcuate ligamentsyndrome;MALS)とは,腹腔動脈起始部が弓状靱帯に圧迫され外因性狭窄をきたす疾患であり,呼気時や食後の腹痛などの症状をきたすことが知られている1)。また,上腸間膜動脈を介した代償血流の増加により,膵十二指腸動脈アーケードに動脈瘤を生じることも報告されている2-5)。動脈瘤破裂に対してはカテーテル塞栓術が必要になるが,動脈瘤の再発予防に際しては圧迫解除が必要であり,弓状靱帯切除が行われる報告が多い2,3,5)。近年では腹腔鏡下での弓状靱帯切除の報告が散見されるが6),今回,われわれの行った腹腔鏡下弓状靱帯切除術の手術手技について概説する。
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