手術症例報告
左肺癌術後食道癌に対し人工気胸・両肺換気下で左側臥位完全胸腔鏡下食道癌根治術を施行した1 例
北島 徹也
1
,
村上 雅彦
1
,
大塚 耕司
1
,
五藤 哲
1
,
有吉 朋丈
1
,
山下 剛史
1
1昭和大学消化器・一般外科
キーワード:
肺癌術後
,
食道癌
,
胸腔鏡下食道亜全摘術
Keyword:
肺癌術後
,
食道癌
,
胸腔鏡下食道亜全摘術
pp.211-215
発行日 2018年2月15日
Published Date 2018/2/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000000573
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食道癌根治術を行う際,右胸腔内の視野を確保し安全に手術を遂行するために,左片肺換気を行うことが一般的である。わが国で胸腔鏡手術が登場して約20 年が経過し,手術手技・周辺機器の向上によって,両肺換気下での手術報告も散見されるようになった。当教室では,1996 年より左側臥位完全胸腔鏡下食道癌根治術(video assistedthoracoscopic surgery for esophageal cancer;VATS-E)を導入し1-4),2010 年より人工気胸を併用しVATS-E を行ってきた5)。人工気胸を併用することにより手術視野確保は格段に向上し,両肺低換気量下の手術も可能となり,呼吸機能低下症例に対しても安全に手術が遂行され得ている。
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