特集 Q&Aでおさえるvascular imaging最重要ポイント
腹部 正中弓状靱帯症候群について教えてください
大田 信一
1
1滋賀医科大学 放射線医学講座
キーワード:
インターベンショナルラジオグラフィー
,
病的狭窄
,
血管造影
,
塞栓術
,
腹腔動脈
,
動脈瘤破裂
,
正中弓状靱帯症候群
,
膵十二指腸動脈
,
腹部CT
Keyword:
Median Arcuate Ligament Syndrome
,
Angiography
,
Celiac Artery
,
Constriction, Pathologic
,
Embolization, Therapeutic
,
Radiography, Interventional
,
Aneurysm, Ruptured
pp.344-345
発行日 2017年3月26日
Published Date 2017/3/26
DOI https://doi.org/10.18885/J01843.2017167710
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1.正中弓状靱帯が腹腔動脈起始部を覆うことにより,動脈狭窄・神経節圧排などにより,腹痛,体重減少などの症状を呈する病態を,正中弓状靱帯症候群という2.腹腔動脈が狭窄・閉塞することにより,上腸間膜動脈からの側副血行路が発達し,膵十二指腸動脈瘤を生じることがある3.膵十二指腸動脈瘤が破裂した場合は,IVRによる緊急塞栓術の適応となる。破裂していない場合は,膵十二指腸動脈の血流正常化による瘤の自然縮小を期待して,正中弓状靱帯を外科的に切離することを優先する考え方もあるが,瘤破裂のリスク評価をする必要がある
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