Japanese
English
症例
インフルエンザHAワクチン接種後に生じたErythema Multiforme Majorの1例
Erythema multiforme major appearing after influenza HA vaccination
新安 祥也
1
,
野老 翔雲
1
,
篠﨑 杏樹
1
,
長岡 さゆこ
1
,
寺田 瑞希
1
,
森 ひとみ
1
,
林 周次郎
1
,
井川 健
1
Shoya NIIYASU
1
,
Shown TOKORO
1
,
Anju SHINOZAKI
1
,
Sayuko NAGAOKA
1
,
Mizuki TERADA
1
,
Hitomi MORI
1
,
Shujiro HAYASHI
1
,
Ken IGAWA
1
1獨協医科大学医学部,皮膚科学教室(主任:井川 健教授)
キーワード:
インフルエンザHAワクチン
,
erythema multiforme major
,
パッチテスト
,
薬剤誘発性リンパ球刺激試験
,
遅延型皮内反応
Keyword:
インフルエンザHAワクチン
,
erythema multiforme major
,
パッチテスト
,
薬剤誘発性リンパ球刺激試験
,
遅延型皮内反応
pp.1581-1584
発行日 2025年11月1日
Published Date 2025/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000005479
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近年,ワクチンの接種機会が増加しており,その副作用も増加傾向にある。われわれはインフルエンザワクチン接種後に生じたerythema multiforme majorの症例を経験した。症例は85歳,女性。インフルエンザHAワクチン接種2日後から全身に滲出性紅斑と口腔内にびらんが出現した。新たに開始した薬剤はなく,感染症検査は陰性であった。ワクチン接種部位に紅斑と硬結を認めた。プレドニゾロン1mg/kg/日で治療開始後,紅斑は消退した。パッチテストは陰性,薬剤誘発性リンパ球刺激試験は陽性であった。自験例では遅延型皮内反応がもっとも有用な検査法であると考えられたが,危険性もあるため施行しなかった。現状でのインフルエンザワクチン接種後の副反応の報告および検査法に関して調べ,まとめた。

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