Japanese
English
症例
結節性痒疹にデュピルマブを導入し,瘙痒スコアの経過を追った2例
Two cases of prurigo nodularis treated wiht dupilumab monitored for the course of Itch Numerical Rating Scale Score
三間 芳人
1
,
大塚 勤
1
,
江波戸 一平
1
,
中田 侑宏
1
Yoshihito MIMA
1
,
Tsutomu OHTSUKA
1
,
Ippei EBATO
1
,
Yukihiro NAKATA
1
1国際医療福祉大学病院,皮膚科(主任:大塚 勤部長)
キーワード:
結節性痒疹
,
アトピー性皮膚炎
,
itch-scratch cycle
,
IL-4/13
,
デュピルマブ
Keyword:
結節性痒疹
,
アトピー性皮膚炎
,
itch-scratch cycle
,
IL-4/13
,
デュピルマブ
pp.1141-1144
発行日 2025年8月1日
Published Date 2025/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000005330
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
症例1:56歳,男性。症例2:73歳,男性。2例とも結節性痒疹と診断され,数年来既存治療をされるも難治であった。2023年6月に新規に適応になったデュピルマブを導入し,3カ月の経過で痒みや痒疹が改善傾向を示した。結節性痒疹はアトピー性皮膚炎と同様にIL-4/13が関係する2型炎症の疾患である。掻破とIL-4/13等のサイトカイン,痒みのitch-scratch cycleが結節性痒疹の病態に深く関与すると考えられている。デュピルマブがIL-4/13を阻害することでこのcycleを止めて痒疹が改善すると考えられている。自験例でもデュピルマブの効果を実感でき,今後,既存治療で難治の結節性痒疹のkey drugとなりうると予想された。2例の瘙痒スコアの経過を過去の報告例と比較した。

Copyright © 2025, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.