Japanese
English
症例
日光によって誘発された後天性反応性穿孔性膠原線維症の1例
Acquired reactive perforating collagenosis caused by the exposure to sunlight
岡庭 彩
1,2
,
山﨑 文和
1,2
,
清水 知道
2
,
近藤 章生
2
,
馬渕 智生
2
Aya OKANIWA
1,2
,
Fumikazu YAMAZAKI
1,2
,
Tomomichi SHIMIZU
2
,
Akio KONDOH
2
,
Tomotaka MABUCHI
2
1湘南中央病院,皮膚科
2東海大学医学部専門診療学系,皮膚科学(主任:馬渕智生教授)
キーワード:
光Köbner現象
,
Köbner現象
,
穿孔性皮膚症
Keyword:
光Köbner現象
,
Köbner現象
,
穿孔性皮膚症
pp.917-920
発行日 2025年6月1日
Published Date 2025/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000005253
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80歳,女性。強い日射しのもとで庭を清掃した後,右上腕外側と右下腿に,紅暈と強い瘙痒感を伴う暗緑色調の大小さまざまな多数の固着性の角栓が出現した。病理組織像にて表皮上部に錯角化した角質や変性した膠原線維の残骸,表皮内への好中球やリンパ球,組織球の侵入,真皮から表皮内に垂直方向に伸長する好塩基性の膠原線維がみられた。日光に強く曝露された部位に光Köbner現象によって誘発された後天性反応性穿孔性膠原線維症と診断し,遮光とステロイド外用を主体とした治療で改善した。光Köbner現象による誘発例の報告は少なく,また,光線治療によって逆に悪化する可能性もあり得るため注意を要する。

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