Japanese
English
症例報告
テトラサイクリン少量内服療法が著効した後天性反応性穿孔性膠原線維症の1例
A case of acquired reactive perforating collagenosis treated with low dose tetracycline
宮嵜 敦
1
,
面高 進平
2
,
高田 実
3
Atsushi MIYAZAKI
1
,
Shinpei OMODAKA
2
,
Minoru TAKATA
3
1諏訪赤十字病院皮膚科
2おもだか皮膚科医院
3信州大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Suwa Red Cross Hospital, Suwa, Japan
2Omodaka Dermatology Clinic, Chino, Japan
3Department of Dermatology, Shinshu University School of Medicine, Matsumoto, Japan
キーワード:
後天性反応性膠原線維症
,
糖尿病
,
肝硬変
,
塩酸ミノサイクリン
,
穿孔性皮膚症
Keyword:
後天性反応性膠原線維症
,
糖尿病
,
肝硬変
,
塩酸ミノサイクリン
,
穿孔性皮膚症
pp.624-627
発行日 2008年8月1日
Published Date 2008/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102060
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要約 74歳,女性.コントロール不良の糖尿病,C型慢性肝炎および肝硬変にて加療中.肝機能は悪化傾向である.約3か月前から体幹,四肢の掻痒感を伴う皮疹が出現し,ステロイド外用にて加療されたが改善しなかった.初診時,四肢,体幹の搔破可能な範囲に中心に痂皮を付着する暗紅色調の丘疹が散在し,搔破痕に沿って線状に配列していた.病理組織学的に潰瘍と変性した膠原線維の経表皮排泄像が認められ,後天性反応性穿孔性膠原線維症と診断した.ステロイドや活性型ビタミンD3など種々の外用療法に抵抗したが,塩酸ミノサイクリンの少量内服療法にて著効し6週間の内服で略治した.内服中止後も症状の再燃はみられなかった.
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