Japanese
English
症例
セルトリズマブ ペゴル投与中に急性感音難聴を発症した乾癬性関節炎の1例
Sudden onset of sensorineural hearing loss in a patient with psoriatic arthritis receiving certolizumab pegol
木村 エレナ
1
,
一村 隆造
1
,
河瀬 ゆり子
1
Erena KIMURA
1
,
Ryuzo ICHIMURA
1
,
Yuriko KAWASE
1
1同愛記念病院,皮膚科(主任:河瀬ゆり子部長)
キーワード:
乾癬性関節炎
,
感音難聴
,
セルトリズマブ ペゴル
,
抗TNF-α抗体
Keyword:
乾癬性関節炎
,
感音難聴
,
セルトリズマブ ペゴル
,
抗TNF-α抗体
pp.69-72
発行日 2025年1月1日
Published Date 2025/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004952
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
46歳,男性。38歳時より両膝に角化性紅斑が出現し,5年後に右拇指,右第4趾の腫脹,疼痛が加わった。45歳時に当院を受診し,乾癬性関節炎と診断した。セルトリズマブ ペゴルの皮下注を開始し,皮膚症状や関節症状は軽快傾向であった。治療開始2カ月後,右耳の急激な聴力低下を自覚した。右感音難聴に対してプレドニゾロンを10日間内服し,聴力は回復した。乾癬性関節炎に対するセルトリズマブ ペゴルを中止し,リサンキズマブに変更した。以後,皮膚や関節症状はコントロールされ,聴力低下の再発はなかった。抗TNF-α抗体投与下の難聴発症はまれであるが,迅速な治療介入を要するため留意すべきである。
Copyright © 2025, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.