特集 内科医が診る関節痛・腰痛―リウマチ学の原点に戻る
筋骨格疾患へのアプローチ
乾癬性関節炎
土橋 浩章
1
,
亀田 智広
1
Hiroaki DOBASHI
1
,
Tomohiro KAMEDA
1
1香川大学医学部血液・免疫・呼吸器内科学
キーワード:
乾癬性関節炎
,
付着部炎
,
指趾炎
,
TNF阻害薬
,
IL-12/23阻害薬
,
IL-17阻害薬
Keyword:
乾癬性関節炎
,
付着部炎
,
指趾炎
,
TNF阻害薬
,
IL-12/23阻害薬
,
IL-17阻害薬
pp.443-448
発行日 2018年3月1日
Published Date 2018/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_443
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Summary
▪乾癬性関節炎(PsA)は乾癬に伴う炎症性関節症である.
▪関節リウマチ(RA)と同様に破壊性関節炎の像を呈するが,PsAは関節周囲の付着部炎や指趾炎が特徴的である.
▪治療は従来NSAIDsが主体であったが,TNF阻害薬(infliximabやadalimumab)やIL-12/23阻害薬(ustekimumab),IL-17阻害薬(secukinumab,ixekizumab)が登場し,皮膚症状のみならず関節炎にも有用である.
▪今後,内科医がPsA患者に遭遇する機会も少なからず予想され,PsAの基本的知識や最新の治療戦略を理解することが重要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2018