Japanese
English
特集 角化症・炎症性角化症
セルトリズマブペゴルが奏効した乾癬性関節炎の1例
Psoriatic arthritis successfully treated with certolizumab pegol
伊與部 怜奈
1
,
大石 直人
1
,
福井 米正
1
,
林 則秀
2
Reina IYOBE
1
,
Naoto OISHI
1
,
Yonemasa FUKUI
1
,
Norihide HAYASHI
2
1黒部市民病院,皮膚科(主任:大石直人部長)
2吉見病院,内科,滑川市
キーワード:
乾癬性関節炎
,
早期診断
,
関節エコー
,
セルトリズマブペゴル
,
bio naïve
Keyword:
乾癬性関節炎
,
早期診断
,
関節エコー
,
セルトリズマブペゴル
,
bio naïve
pp.1633-1636
発行日 2021年10月1日
Published Date 2021/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002881
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51歳,女性。初診1年1カ月前頃より頭部に紅色局面が出現し,その後体幹,四肢に拡大してきたため近医を受診した。尋常性乾癬と診断され外用治療を開始した。初診5カ月前頃より両肩・肘関節痛,手指のこわばりが出現したため当科を受診した。乾癬性関節炎と診断し,セルトリズマブペゴルを開始した。皮疹や関節痛は軽減し,関節エコー所見でも炎症の消失がみられた。乾癬性関節炎に対しては早期の診断と治療介入が重要であり,関節エコーが早期診断や疾患活動性の評価に有用である。また,セルトリズマブペゴルは免疫原性が低いことや炎症組織への集積率の高さから,乾癬性関節炎の有用な治療の選択肢のひとつと考えられた。
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