Japanese
English
症例
長期経過をみた肉芽腫性眼瞼炎の1例
Long-term follow-up of blepharitis granulomatosa
下農 真弘
1
,
村山 直也
1
,
石川 博士
2
,
吉見 公佑
1
Masahiro SHIMONO
1
,
Naoya MURAYAMA
1
,
Hiroshi ISHIKAWA
2
,
Kosuke YOSHIMI
1
1佐世保市総合医療センター,皮膚科(主任:吉見公佑診療科長)
2長崎医療センター,皮膚科
キーワード:
肉芽腫性眼瞼炎
,
浮腫結合性肉芽腫症
Keyword:
肉芽腫性眼瞼炎
,
浮腫結合性肉芽腫症
pp.745-748
発行日 2024年6月1日
Published Date 2024/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004603
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53歳,男性。初診1年ほど前より両眼瞼の腫脹を自覚し,徐々に増悪した。当科初診時,両上眼瞼は発赤し腫脹していた。皮膚生検で非乾酪性肉芽腫,多核巨細胞を認め,肉芽腫性眼瞼炎と診断した。ステロイド内服(プレドニゾロン20mg/日で開始)で改善傾向となり,6年経過した現在も少量のステロイド内服で病勢のコントロールを得ている。肉芽腫性眼瞼炎は眼瞼の持続的腫脹と病理組織での類上皮細胞肉芽腫を特徴とする疾患であり,確立した治療法は定まっていない。自験例では,少量のステロイド内服で長期にわたり病勢をコントロールし得ているが,長期間の治療経過の報告は未だ少ないため,今後も症例が蓄積されることが必要と考えた。
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