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治療に苦慮した肉芽腫性眼瞼炎の1例
徳山 道生
1
,
倉繁 祐太
,
山田 貴彦
,
太田 多美
,
生駒 憲広
,
馬渕 智生
,
古市 祐樹
1東海大学 医学部専門診療学系皮膚科学
キーワード:
眼瞼炎
,
経口投与
,
肉芽腫
,
Tranilast
Keyword:
Administration, Oral
,
Blepharitis
,
Granuloma
,
Tranilast
pp.270-271
発行日 2017年2月1日
Published Date 2017/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017215740
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62歳男性。両側上下眼瞼の腫脹を自覚し近医を受診、抗アレルギー薬の内服、ステロイド外用治療を受けるも改善せず、皮膚生検にて肉芽腫性眼瞼炎と診断された。診断後はプレドニゾロン(PSL)とトラニストの内服加療を開始され、症状は軽快したが、PSL漸減・中止後に再燃するため紹介となった。初診時、両側上下眼瞼は腫脹し、表面に境界不明瞭な淡い紅斑を伴っていた。患者の希望によりPSL内服治療は再開せず、トラニスト内服のみを継続したところ、初診4ヵ月後、両側上下眼瞼の紅斑は消失したが、腫脹は残存した。更に6ヵ月経過した現在も症状は残存している。
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