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特集 悪性上皮系腫瘍
対側頸部にセンチネルリンパ節を認めた熱傷瘢痕癌の1例と当科における過去5年間の熱傷瘢痕癌の臨床的検討
Burn scar carcinoma with its sentinel node in the contralateral neck:A case report and clinical review of burn scar carcinomas in our department during the past 5 years
池田 梓
1
,
紺野 隆之
1
,
荒木 勇太
1
,
齊藤 亨
1
,
鈴木 民夫
1
Azusa IKEDA
1
,
Takayuki KONNO
1
,
Yuta ARAKI
1
,
Toru SAITO
1
,
Tamio SUZUKI
1
1山形大学医学部,皮膚科学講座(主任:鈴木民夫教授)
キーワード:
熱傷瘢痕癌
,
有棘細胞癌
,
瘢痕癌
,
対側センチネルリンパ節
Keyword:
熱傷瘢痕癌
,
有棘細胞癌
,
瘢痕癌
,
対側センチネルリンパ節
pp.1787-1790
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004897
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65歳,男性。1歳時に囲炉裏に落ちて頭頂部に熱傷を受傷した。約5年前より同部に潰瘍,腫瘤が出現した。当科初診時,熱傷瘢痕の中に90×60mmの潰瘍化した紅色の腫瘤を認めた。水平マージン10mm,深部は骨膜を含めて全摘した。頸部のセンチネルリンパ節生検は陰性であったが,病変とは対側で集積を認めた。今後,熱傷瘢痕癌におけるセンチネルリンパ節が対側に存在する可能性を踏まえて検査していく必要性があると考えられる。当科での過去5年間199例の有棘細胞癌と7例の熱傷瘢痕癌の臨床的比較,検討もあわせて報告した。
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