Japanese
English
症例報告
背部に発生した熱傷瘢痕癌の1例
A case of cancer of the back arising in scar of burn
林原 伸治
1
,
河村 進
1
,
万代 光一
2
Shinji HAYASHIBARA
1
,
Susumu KAWAMURA
1
,
Koichi MANDAI
2
1国立病院四国がんセンター形成外科・臨床研究部
2国立病院四国がんセンター形成外科・臨床研究部病理
1Department of Plastic & Reconstructive Surgery (Clinical Research), National Shikoku Cancer Center Hospital
2Department of Pathology, National Shikoku Cancer Center Hospital
キーワード:
熱傷瘢痕癌
,
難治性潰瘍
,
植皮術
,
化学療法
,
放射線療法
Keyword:
熱傷瘢痕癌
,
難治性潰瘍
,
植皮術
,
化学療法
,
放射線療法
pp.464-466
発行日 1997年5月1日
Published Date 1997/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902226
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背部の熱傷瘢痕より発生した巨大熱傷瘢痕癌の1症例を報告した.66歳,男性.14歳時に背部ほぼ全体に及ぶ熱傷を負った.植皮術は施行されず,保存的に治療を受けていたが,背部には長期にわたり難治性潰瘍が存在していたようであった.当院受診時には背部中央に乳頭様増殖を示す巨大潰瘍があり,下床に膿瘍を形成していた.リンパ節転移は認めなかった.治療として腫瘍切除,術後化学療法を行ったが,術後に腋窩,鼠径部にリンパ節転移を生じた.このため放射線療法を追加し,良好な結果が得られた.
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