Japanese
English
症例
上肢に多発する皮下腫瘤により診断に至ったExtensive Subcutaneous Sarcoidosisの1例
Extensive subcutaneous sarcoidosis diagnosed with multiple subcutaneous indurations on the upper extremities
田中 沙季
1
,
大嶋 雄一郎
1
,
渡辺 大輔
1
Saki TANAKA
1
,
Yuichiro OHSHIMA
1
,
Daisuke WATANABE
1
1愛知医科大学,皮膚科学講座(主任:渡辺大輔教授)
キーワード:
サルコイドーシス
,
extensive subcutaneous sarcoidosis
,
ステロイド
,
メトトレキサート
,
皮下腫瘤
Keyword:
サルコイドーシス
,
extensive subcutaneous sarcoidosis
,
ステロイド
,
メトトレキサート
,
皮下腫瘤
pp.1691-1694
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004866
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50歳,男性。上肢に多発する皮下腫瘤にて受診した。皮膚生検で皮下に類上皮肉芽腫を認め,extensive subcutaneous sarcoidosis(ESS)と診断した。その後の精査で両側肺門リンパ節腫脹,両肺に多発する小結節,ぶどう膜炎が見つかった。プレドニゾロン内服で上肢の皮下腫瘤は縮小した。ESSに対するステロイド内服は有効であるが,ESSと耐糖能異常の関与が示唆されており,ステロイド使用には注意が必要である。また自験例では肺病変の改善が乏しく,メトトレキサート追加で皮下腫瘤は完全に消退した。メトトレキサートはステロイド抵抗性のESSにおいて有効な治療手段になり得ると考える。
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