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増刊号特集 最近のトピックス2022 Clinical Dermatology 2022
5.皮膚科医のための臨床トピックス
ウパダシチニブのアトピー性皮膚炎に対する効果
Efficacy of upadacitinib for atopic dermatitis
佐伯 秀久
1
Hidehisa SAEKI
1
1日本医科大学皮膚科
1Department of Dermatology, Nippon Medical School, Tokyo, Japan
キーワード:
アトピー性皮膚炎
,
ウパダシチニブ
,
リンヴォック
,
JAK1
,
EASI-75
Keyword:
アトピー性皮膚炎
,
ウパダシチニブ
,
リンヴォック
,
JAK1
,
EASI-75
pp.167-169
発行日 2022年4月10日
Published Date 2022/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412206680
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summary
2021年8月にJanus kinase(JAK)1阻害内服薬であるウパダシチニブ(リンヴォック®)がアトピー性皮膚炎に適応追加された.ウパダシチニブのアトピー性皮膚炎への効果を検証するため,3つの第III相臨床試験の成績を概説した.単剤投与試験(Measure Up)では,16週後のeczema area and severity index(EASI)スコアが75%以上改善した患者の割合(EASI-75)は,ウパダシチニブ15mgおよび30mg群でプラセボ群に比べて有意に高かった.ステロイド外用併用試験(AD Up)でも,16週後のEASI-75はウパダシチニブ15mgおよび30mg群でプラセボ群に比べて有意に高かった.デュピルマブとの比較試験(Heads Up)では,16週後のEASI-75はウパダシチニブ30mg群でデュピルマブ300mg群より有意に高かった.ウパダシチニブ適応追加時に厚生労働省から最適使用推進ガイドラインが公表されたので,それに従って使用する必要がある.
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