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特集 アトピー性皮膚炎の役立つ最新情報
臨床例
ウパダシチニブが著効した青年期アトピー性皮膚炎
A case of atopic dermatitis in adolescent resolved by upadacitinib
坂元 亮子
1
,
牧野 貴充
2
Ryoko Sakamoto
1
,
Takamitsu Makino
2
1熊本地域医療センター皮膚科
2牧野皮膚科医院
1Department of Dermatology, Kumamoto Regional Medical Center
2Makino Skin Clinic
キーワード:
青年期アトピー性皮膚炎
,
ウパダシチニブ
,
JAK阻害薬
Keyword:
青年期アトピー性皮膚炎
,
ウパダシチニブ
,
JAK阻害薬
pp.998-1001
発行日 2023年11月1日
Published Date 2023/11/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000003548
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・思春期・青年期アトピー性皮膚炎(atopic dermatitis:AD)の特徴として,中等症の割合が高くなり,顔面,頸部,胸部など,上半身に皮疹が強い傾向があるため,外見を気にする時期に心理的影響が大きく,いじめ・不登校につながることが少なくない.
・新時代を迎えたADの治療において,12歳以上15歳未満の青年期に使用できる分子標的薬を用いた全身療法は現在,ヤヌスキナーゼ(Janus kinase:JAK)阻害薬であるウパダシチニブとアブロシチニブに限られている.
・ウパダシチニブが著効した青年期ADの1例を経験し,その導入までの流れ,使用方法,治療経過を提示し,内服JAK阻害薬に関する患者・家族説明のポイント,医療費負担,モニタリング,長期安全性,投与期間についてまとめた.
(「症例のポイント」より)
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