Japanese
English
症例
皮膚腺病の1例
Scrofuloderma
林 隆晶
1
,
北島 麻耶子
1
,
石井 賢太郎
1
,
須永 亮
1
,
杉江 瑠美
1
,
本郷 偉元
2
,
足立 真
1
Takaaki HAYASHI
1
,
Mayako KITAJIMA
1
,
Kentaro ISHII
1
,
Ryo SUNAGA
1
,
Rumi SUGIE
1
,
Igen HONGO
2
,
Makoto ADACHI
1
1関東労災病院,皮膚科(主任:足立 真部長)
2同,感染症内科
キーワード:
皮膚腺病
,
結核
,
IGRA
Keyword:
皮膚腺病
,
結核
,
IGRA
pp.1411-1414
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004764
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76歳,女性。1カ月前より頸部の結節を自覚した。初診時,左頸部に拇指頭大の中央部に痂皮を伴う紅色結節および皮下硬結を認めた。病理組織像で乾酪壊死を伴う類上皮細胞肉芽腫を確認した。抗酸菌培養は陰性,結核菌PCRも陰性であったが,抗原特異的インターフェロン-γ遊離検査は陽性であった。喀痰や胃液,尿,血液の抗酸菌培養は陰性であった。以上より抗原特異的インターフェロンγ遊離検査や病理組織所見,臨床像をあわせて皮膚腺病と診断し,イソニアジド,リファンピシン,ピラジナミド,エタンブトールの4剤内服で加療し治癒した。抗酸菌培養や結核菌PCR検査の陽性率は低く,複数回実施したとしても陽性になるとは限らないため,総合的判断で診断する必要がある。
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