Japanese
English
症例
Crohn病に合併した化膿性汗腺炎の1例
Hidradenitis suppurativa accompanied by Crohn’s disease
北 佳奈子
1
,
和田 吉弘
1
,
永井 諒
1
,
伊藤 孝明
1
,
夏秋 優
1
,
金澤 伸雄
1
,
佐藤 寿行
2
Kanako KITA
1
,
Yoshihiro WADA
1
,
Makoto NAGAI
1
,
Takaaki ITO
1
,
Masaru NATSUAKI
1
,
Nobuo KANAZAWA
1
,
Toshiyuki SATO
2
1兵庫医科大学,皮膚科学(主任:金澤伸雄主任教授)
2同,炎症性腸疾患内科
キーワード:
化膿性汗腺炎
,
Crohn病
,
手術療法
Keyword:
化膿性汗腺炎
,
Crohn病
,
手術療法
pp.1407-1410
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004763
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
33歳,男性。17歳より肛門病変があり,Crohn病との診断で結腸亜全摘術と回腸造瘻術,腹会陰式直腸切除術を施行後,当院炎症性腸疾患内科に外来通院していた。初診の9カ月前より臀部に膿瘍を伴う浸潤局面を認め,当科へ紹介された。化膿性汗腺炎の診断でステロイド局注や抗菌薬内服,切開排膿処置などを行うも難治性で,Crohn病に対するインフリキシマブ投与にて一時的に炎症は軽快するも,再燃を繰り返した。臀裂から右臀部にかけて硬結を伴う紅褐色斑と皮下膿瘍が拡大したため,顆粒球除去療法を実施後,病変部の全摘術と分層植皮術を行い,経過良好である。Crohn病に合併した化膿性汗腺炎は本邦では比較的まれであり,また手術により著明な改善を認めた。
Copyright © 2024, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.