Japanese
English
症例
外科的切除と術後放射線療法により治療した黒人男性に生じた頭部乳頭状皮膚炎の1例
Dermatitis papillaris capillitii in a black man treated with surgical resection and postoperative radiation therapy
小松崎 孝
1
,
山川 知巳
2
,
大西 文夫
2
,
今田 浩生
3
,
田丸 淳一
3
,
三鍋 俊春
2
Takashi KOMATSUZAKI
1
,
Tomomi YAMAKAWA
2
,
Fumio ONISHI
2
,
Hiroki IMADA
3
,
Jun’ichi TAMARU
3
,
Toshiharu MINABE
2
1埼玉医科大学国際医療センター,形成外科
2埼玉医科大学総合医療センター,形成外科・美容外科
3同,病理部
キーワード:
頭部乳頭状皮膚炎
,
外科的切除
,
術後放射線照射
Keyword:
頭部乳頭状皮膚炎
,
外科的切除
,
術後放射線照射
pp.1277-1280
発行日 2024年8月1日
Published Date 2024/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004721
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41歳,黒人男性。頭部乳頭状皮膚炎に対し内科的治療を行ったが改善なく,手術加療目的で当科を紹介受診した。本症は内科的治療に抵抗性であった場合に外科的切除が施行されるが切除後の再発率は高い。再発予防が重要と考えられるが,現時点で確立されたものはない。本症が慢性膿皮症とケロイド・肥厚性瘢痕の両方の性質をもつ疾患であることを考慮し,切除後再発予防に術後放射線療法を行い治癒した。術後1年経過した時点でも再発を認めていない。本症に対する術後放射線照射が有効であったことが示唆される。
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