Japanese
English
症例報告
脂漏性角化症内に生じたケラトアカントーマの1例
A case of keratoacanthoma occuring within a seborrheic keratosis
中川 倫代
1
,
高橋 和宏
1
,
中山 育徳
1
,
石川 雄一
1
,
三浦 慎平
1
,
赤坂 俊英
1
Michiyo NAKAGAWA
1
,
Kazuhiro TAKAHASHI
1
,
Ikunori NAKAYAMA
1
,
Yuichi ISHIKAWA
1
,
Shinpei MIURA
1
,
Toshihide AKASAKA
1
1岩手医科大学皮膚科学講座
1Department of Dermatology,Iwate Medical University,Morioka,Japan
キーワード:
脂漏性角化症
,
ケラトアカントーマ
Keyword:
脂漏性角化症
,
ケラトアカントーマ
pp.333-336
発行日 2012年4月1日
Published Date 2012/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103222
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要約 87歳,女性.右頰部に6.5×5.2mm大の扁平隆起する表面角化性顆粒状褐色局面を認め,その大部分はドーム状に軽度隆起し,さらに中心に円形の白色疣状局面がみられた.病理組織学的に腫瘍中央部はケラトアカントーマであり,その周囲およびケラトアカントーマの一部には脂漏性角化症の像がみられた.臨床像および組織像ともに脂漏性角化症局面内にケラトアカントーマを認めたことから,ケラトアカントーマが脂漏性角化症を母地として発生したと考えた.
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