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デュピルマブ治療中に乾癬様皮疹を生じたアトピー性皮膚炎の1例
Atopic dermatitis with psoriasiform dermatitis that appeared during dupilumab treatment
大澤 絢香
1
,
梅澤 慶紀
2
,
福地 修
1
Ayaka OSAWA
1
,
Yoshinori UMEZAWA
2
,
Osamu FUKUCHI
1
1厚木市立病院,皮膚科
2東京慈恵会医科大学,皮膚科学講座,教授
キーワード:
アトピー性皮膚炎
,
デュピルマブ
,
乾癬様皮疹
,
Th1
,
Th2
Keyword:
アトピー性皮膚炎
,
デュピルマブ
,
乾癬様皮疹
,
Th1
,
Th2
pp.794-795
発行日 2024年6月1日
Published Date 2024/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004616
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現病歴 約2年前から体幹,四肢に瘙痒を伴う皮疹が出現した。近医で治療されていたが,難治であるため当院を受診した。当院受診時は,肘関節,膝関節の屈側などに紅斑と苔癬化を認めた。血液検査では,WBC 7.6×103/μl(eos 16.9%),TARC 10,700pg/ml,IgE 9,000IU/mlと上昇し,アトピー性皮膚炎(atopic dermatitis;AD)と診断した。抗ヒスタミン薬と外用療法で治療を行ったが難治であったため,治療9カ月目にデュピルマブ(デュピクセント®)を開始した。2週間後には,四肢の紅斑と瘙痒は改善した。その後,デュピルマブを2週間ごとで継続したが,開始12週後に,前額部,両側頭部に鱗屑を伴う紅斑と脱毛斑を生じた。
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