Japanese
English
症例
抗SS-A/SS-B抗体陽性の無症候性母体から出生した新生児エリテマトーデスの1例
Neonatal lupus erythematosus from an asymptomatic mother with anti-SS-A/SS-B antibodies
太田 瑞穂
1
,
清水 知道
1
,
徳山 道生
1
,
近藤 章生
1
,
馬渕 智生
1
Mizuho OTA
1
,
Tomomichi SHIMIZU
1
,
Michio TOKUYAMA
1
,
Akio KONDOH
1
,
Tomotaka MABUCHI
1
1東海大学医学部専門診療学系,皮膚科学(主任:馬渕智生教授)
キーワード:
新生児エリテマトーデス
,
新生児ループス
,
無症候性母体
Keyword:
新生児エリテマトーデス
,
新生児ループス
,
無症候性母体
pp.739-743
発行日 2024年6月1日
Published Date 2024/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004602
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日齢5,女児。出生時より全身に環状紅斑を認めた。抗核抗体はspeckled型で陽性,抗SS-A/SS-B抗体陽性から新生児エリテマトーデスと診断した。ステロイド外用と遮光で,生後6カ月には皮疹は消退し,自己抗体は生後1年で陰性化した。母親は膠原病の素因がある可能性を指摘されたことがあったものの,自覚症状がなかったことから精査されておらず,児の診断がついたのちに抗SS-A/SS-B抗体陽性が判明した。母親に既往がなく,新生児の皮疹から本症の診断に至る症例も多く,将来的な自己免疫疾患発症の可能性も含め,両親への十分な情報提供やカウンセリングが重要となる。
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