Japanese
English
症例報告
抗SS-B抗体単独陽性を示した新生児エリテマトーデスの1例
A Case of Neonatal Lupus Erythematosus with Anti SS-B Antibodies
小林 都江
1
,
桜岡 浩一
1
,
仲 弥
1
,
西川 武二
1
,
宮本 伸子
2
Kunie KOBAYASHI
1
,
Koichi SAKURAOKA
1
,
Wataru NAKA
1
,
Takeji NISHIKAWA
1
,
Nobuko MIYAMOTO
2
1慶應義塾大学医学部皮膚科学教室
2練馬総合病院
1Department of Dermatology, Keio University School of Medicine
2Division of Dermatology, Nerima General Hospital
キーワード:
新生児エリテマトーデス
,
抗SS-A抗体
,
抗SS-B抗体
,
抗SS-B再発性
Keyword:
新生児エリテマトーデス
,
抗SS-A抗体
,
抗SS-B抗体
,
抗SS-B再発性
pp.1119-1123
発行日 1989年10月1日
Published Date 1989/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204226
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生後70日,女児.SLEの疑いにて経過観察されている母親より生まれ,生下時より略全身に紅斑を認めた.血液学的検査にて,抗核抗体陽性.抗SS-A抗体陰性,抗SS-B抗体陽性.合併症として,血小板減少,肝機能障害を認めた.新生児エリテマトーデスと診断され,無治療にて経過観察したところ,1年の経過にてほとんどの皮疹は瘢痕を残さず消失した.新生児エリテマトーデスは,通常抗SS-A抗体との関連を強く示唆されているが,自験例は通常の二重免疫拡散法による検査で,抗SS-A抗体陰性,抗SS-B抗体陽性であり,稀と考えられ,既報告例と比較しその特徴について考察を加えた.
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