Japanese
English
特集 梅毒
乳頭部に紅色結節を生じた梅毒の1例
Syphilis with nodules on the nipple
大谷 愛美
1
,
石黒 暁寛
1
,
柴田 知之
1
,
渡辺 大輔
1
Megumi OTANI
1
,
Akihiro ISHIGURO
1
,
Tomoyuki SHIBATA
1
,
Daisuke WATANABE
1
1愛知医科大学,皮膚科学講座(主任:渡辺大輔教授)
キーワード:
梅毒
,
1期疹
,
乳頭部結節
,
抗Treponema pallidum抗体
Keyword:
梅毒
,
1期疹
,
乳頭部結節
,
抗Treponema pallidum抗体
pp.679-682
発行日 2024年6月1日
Published Date 2024/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004587
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48歳,男性。初診2カ月前から左乳頭のびらん局面が治らず,同部位に有痛性の紅色結節が出現した。前医で抗菌薬を内服するも結節が増大し当科を受診した。初診時,左乳頭に連続し出血を伴う1.5cm程度のドーム状の紅色結節を認めた。病変をCO2レーザーにて全摘した結果,病理組織像では形質細胞浸潤,肉芽組織の形成を認め,抗トレポネーマ抗体の免疫染色も陽性であった。採血にてRPR陽性,TPLA陽性であり,乳頭部以外に皮疹は認めないことから,乳頭部から感染した梅毒1期疹と考えた。早期梅毒で粘膜以外に単発性の結節を生じる症例はまれである。
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