Japanese
English
症例
後頭部に発生した顆粒細胞腫の1例
Granular cell tumor on the occipital region
矢富 良寛
1
,
雪野 祐莉子
1
,
小田 俊輔
1
,
西堀 由喜子
1
,
白石 淳一
2
,
吉田 哲也
1
Yoshihiro YATOMI
1
,
Yuriko YUKINO
1
,
Shunsuke ODA
1
,
Yukiko NISHIBORI
1
,
Junichi SHIRAISHI
2
,
Tetsuya YOSHIDA
1
1国立病院機構東京医療センター,皮膚科(主任:吉田哲也科長)
2同,臨床検査科
キーワード:
顆粒細胞腫
,
PAS染色
,
外毛根鞘囊腫
,
リンパ節
Keyword:
顆粒細胞腫
,
PAS染色
,
外毛根鞘囊腫
,
リンパ節
pp.642-644
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004561
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
47歳,女性。初診約半年前から右後頭部の皮下腫瘤を自覚し当科を紹介受診した。初診時,右後頭部に20mm大の弾性硬,可動性不良な皮下腫瘤を触知した。超音波検査では右後頭部に14.2×8.5mm大の血流の乏しい低エコー腫瘤を認めた。造影MRI検査では右後頭部皮下に15mm大のT2強調画像で低信号を示す腫瘤性病変を認め比較的強い造影効果を示した。病理所見は,好酸性微細顆粒で豊富な細胞質を有する多角形細胞が間質に増殖し,核異型に乏しく,腫瘍細胞はS–100蛋白陽性,PAS染色(periodic acid Schiff)では微細顆粒に陽性であり,顆粒細胞腫と診断した。鑑別診断としてリンパ節,外毛根鞘囊腫を考えたが,画像診断では顆粒細胞腫を鑑別することが難しく,病理所見を確認する必要がある。
Copyright © 2024, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.