Japanese
English
症例
恥骨部に生じた巨大な皮膚型平滑筋肉腫の1例
Giant cutaneous leiomyosarcoma of the pubic region
東 晃太郎
1
,
池田 智行
1
,
大石 京介
1
,
前田 進太郎
1
,
松下 貴史
1
,
木村 浩
2
Kotaro HIGASHI
1
,
Tomoyuki IKEDA
1
,
Kyosuke OISHI
1
,
Shintaro MAEDA
1
,
Takashi MATSUSHITA
1
,
Hiroshi KIMURA
2
1金沢大学医薬保健研究域医学系,皮膚分子病態学(主任:松下貴史教授)
2加賀市医療センター,皮膚科
キーワード:
平滑筋肉腫
,
悪性軟部腫瘍
,
皮膚型
Keyword:
平滑筋肉腫
,
悪性軟部腫瘍
,
皮膚型
pp.233-236
発行日 2024年2月1日
Published Date 2024/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004422
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44歳,女性。初診3年前から恥骨部に紅色腫瘤が出現した。腫瘤は緩徐に手拳大にまで増大し,表面に出血や疼痛を伴う潰瘍が出現したため,当科を紹介受診した。MRIで外陰部皮下から隆起した境界明瞭な75×55×52mm大の腫瘤を認めた。病理組織は真皮全層にかけて核異型性のある大小不同な紡錘形の腫瘍細胞が索状に配列し増殖していた。免疫染色はα-SMA,desmin,h-caldesmon陽性であった。以上から皮膚型平滑筋肉腫と診断し,拡大切除を施行した。皮膚を原発とする平滑筋肉腫はまれである。真皮に発生する皮膚型と,皮下組織以下に発生する皮下型に分類され,前者は腫瘍の発育が緩徐で,小型であることが多い。自験例は既報告例と比較し,明らかに巨大であった。
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