Japanese
English
症例
右下顎骨骨折で生じたFrey症候群に対しA型ボツリヌス毒素局所注射が有効であった1例
Successful treatment of Frey’s syndrome with botulinum toxin type A caused by a fracture of the right mandible
内堀 貴文
1
,
大嶋 雄一郎
1
,
渡辺 大輔
1
Takafumi UCHIBORI
1
,
Yuichiro OSHIMA
1
,
Daisuke WATANABE
1
1愛知医科大学,皮膚科学講座(主任:渡辺大輔教授)
キーワード:
Frey症候群
,
味覚性発汗
,
A型ボツリヌス毒素
,
下顎骨骨折
Keyword:
Frey症候群
,
味覚性発汗
,
A型ボツリヌス毒素
,
下顎骨骨折
pp.109-112
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004373
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59歳,男性。15年前に右下顎骨骨折および整復固定術を受け,その1年後にFrey症候群を発症した。右頰部にA型ボツリヌス毒素を計100単位局所注射したところ,ミノール法にて摂食時の異常発汗は軽快し,DLQIスコアも改善した。施術後半年経過するも効果は持続しており,顔面神経麻痺などの合併症も確認されていない。Frey症候群に対するA型ボツリヌス毒素局所注射の有効性,安全性が示唆された。
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