特集 汗と皮膚病
臨床例
左顔面の潮紅と発汗過多を主訴としたHarlequin症候群
根木 治
1
,
須賀 康
1順天堂大学医学部附属浦安病院 皮膚科
キーワード:
鑑別診断
,
多汗症
,
潮紅
,
発汗
,
皮膚疾患-顔面
,
高温
,
Harlequin症候群
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Flushing
,
Facial Dermatoses
,
Hyperhidrosis
,
Hot Temperature
,
Sweating
pp.757-760
発行日 2014年8月1日
Published Date 2014/8/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2014314330
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<症例のポイント>特発性と考えられたHarlequin症候群の1例を経験した。患者は運動・入浴後などで誘発される片側性の潮紅、発汗過多を訴えたが、実際はその反対側の交感神経性障害が原因であり、発汗テストでも分節型無汗症が確認された。交感神経性障害の原因となる腫瘍などの器質性病変やSjoegren症候群などの全身性疾患の合併を鑑別することが重要である。皮膚計測機器により、自験例では安静時においても病側の経皮水分蒸散量の上昇と角層水分量、油分量の低下を検出した。
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