Japanese
English
症例
DPP-4阻害薬関連水疱性類天疱瘡に合併した後天性反応性穿孔性膠原線維症の1例
Acquired reactive perforating collagenosis associated with DPP-4 inhibitor-associated bullous pemphigoid
永岡 譲
1
,
野呂 昌弘
2
,
亀山 伸吉
3
Yuzuru NAGAOKA
1
,
Masahiro NORO
2
,
Shinkichi KAMEYAMA
3
1松戸市立総合医療センター,皮膚科,部長
2同,病理診断科
3東葛クリニック病院,内科,松戸市
キーワード:
DPP-4阻害薬
,
水疱性類天疱瘡
,
アログリプチン
,
後天性反応性穿孔性膠原線維症
,
掻破行動
Keyword:
DPP-4阻害薬
,
水疱性類天疱瘡
,
アログリプチン
,
後天性反応性穿孔性膠原線維症
,
掻破行動
pp.2040-2043
発行日 2023年12月1日
Published Date 2023/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004315
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
62歳,女性。2型糖尿病による慢性腎不全のため血液透析導入中。アログリプチン投与後6カ月より全身の瘙痒が出現し,掻破により紅暈を伴う痂皮が多発した。ほぼ同時に四肢に緊満性水疱が出現した。紅暈を伴う痂皮は膠原線維と弾性線維の経表皮排出を認め,緊満性水疱は好酸球浸潤を伴う表皮下水疱であり,DPP-4阻害薬関連水疱性類天疱瘡に合併した後天性反応性穿孔性膠原線維症と診断した。原因薬の中止とプレドニゾロンの投与により軽快した。掻破行動が本症の発症に大きく関与し,治療としては掻破行動の抑制が重要であると考えた。
Copyright © 2023, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.