Japanese
English
症例
混合型線維形成性黒色腫の1例
Combined desmoplastic melanoma
佐々木 庸介
1
,
後藤 啓介
2
,
吉川 周佐
1
,
清原 祥夫
1
Yosuke SASAKI
1
,
Keisuke GOTO
2
,
Shusuke YOSHIKAWA
1
,
Yoshio KIYOHARA
1
1静岡県立静岡がんセンター,皮膚科(主任:吉川周佐部長)
2同,病理診断科
キーワード:
線維形成性黒色腫
,
表在拡大型黒色腫
,
色素細胞母斑
,
免疫組織染色
Keyword:
線維形成性黒色腫
,
表在拡大型黒色腫
,
色素細胞母斑
,
免疫組織染色
pp.1924-1927
発行日 2023年11月1日
Published Date 2023/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004274
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51歳,女性。幼少からある左上腕黒色斑が増大し当科を受診した。悪性黒色腫を疑い切除した。病理組織像は,腫瘍内で上皮様の異型メラノサイトが胞巣状に浸潤増殖し,真皮深層で異型の弱い紡錘形メラノサイトが膠原線維間に浸潤していた。腫瘍脇の真皮内で良性母斑成分を認めた。免疫組織化学的には,上皮様の異型メラノサイトはmelan A,HMB45,SOX10,S100 protein陽性,異型の弱い紡錘形メラノサイトはSOX10,S100 protein陽性,melan A,HMB45陰性であった。以上より,線維形成性黒色腫と真皮内型色素細胞母斑を伴う表在拡大型黒色腫と考えられ,病理所見より3つのcomponentは一連のものと考えた。
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