Japanese
English
臨床研究
腋窩部汗腺癌の臨床的検討
Clinical Analysis of sweat gland carcinomas on the axilla
濱田 健吾
1,2
,
清原 祥夫
2
,
吉川 周佐
2
Kengo HAMADA
1,2
,
Yoshio KIYOHARA
2
,
Shusuke YOSHIKAWA
2
1奈良県立医科大学,皮膚科
2静岡県立静岡がんセンター,皮膚科(主任:吉川周佐部長)
キーワード:
汗腺癌
,
アポクリン腺癌
,
リンパ節郭清
,
腋窩部
Keyword:
汗腺癌
,
アポクリン腺癌
,
リンパ節郭清
,
腋窩部
pp.349-352
発行日 2023年3月1日
Published Date 2023/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003817
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腋窩部は汗腺癌の好発部位であり,腋窩部汗腺癌に対して当院では初回手術時に原発巣切除と同時にリンパ節生検や郭清の施行を考慮している。過去10年間で経験した腋窩部汗腺癌を検討した結果,① 半数例以上がリンパ節転移を伴うアポクリン腺癌であった。② アポクリン腺癌においては,初回手術時に腋窩リンパ節郭清を施行した症例は遠隔転移せず経過した。③ 他の汗腺癌においては,リンパ節転移なく経過する例や初回手術時にリンパ節郭清を施行しても遠隔転移を認めた例があった。以上の結果および過去の文献的考察より,腋窩部汗腺癌は組織型を正確に診断し,アポクリン腺癌では初回手術時に腋窩リンパ節郭清の施行を考慮すべきと考えた。
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