Japanese
English
症例
11年前に切除され,その後局所再発した足底悪性黒色腫の1例
Malignant melanoma showing local recurrence in the same plantar region eleven years after the excision
濱田 健吾
1
,
佐々木 庸介
1
,
佐竹 宏介
1
,
吉川 周佐
1
,
清原 祥夫
1
Kengo HAMADA
1
,
Yosuke SASAKI
1
,
Kosuke SATAKE
1
,
Shusuke YOSHIKAWA
1
,
Yoshio KIYOHARA
1
1静岡県立静岡がんセンター,皮膚科(主任:清原祥夫部長)
キーワード:
悪性黒色腫
,
局所再発
,
parallel ridge pattern
,
atypical melanosis of the foot
Keyword:
悪性黒色腫
,
局所再発
,
parallel ridge pattern
,
atypical melanosis of the foot
pp.1955-1958
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002967
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61歳,女性。12年前より左足底に色素斑を自覚し,11年前に当科を受診して全切除生検されたが,病理組織学的所見は表皮基底層に沿った少数の軽度異型なメラノサイトの増加のみであった。しかし,2,3年後に切除部の瘢痕周囲から淡い色素斑が出現した。再診時,ダーモスコピーでparallel ridge patternの色素斑であり,色素斑辺縁および瘢痕より5mmマージンで切除した。病理組織学的所見は表皮内に異型なメラノサイトが孤立性に増加し,一部では小胞巣を形成しており,悪性黒色腫と診断した。臨床経過より初回切除時はatypical melanosis of the footといわれる足底悪性黒色腫の初期病変であったと判断した。
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