Japanese
English
症例報告
家族性悪性黒色腫の1例
A case of familial malignant melanoma
下村 尚子
1
,
下村 裕
1
,
須山 孝雪
1
,
高塚 純子
1
,
伊藤 雅章
1
,
竹之内 辰也
2
,
高橋 美千代
3
,
田中 正明
4
,
清原 祥夫
5
Naoko SHIMOMURA
1
,
Yutaka SHIMOMURA
1
,
Takayuki SUYAMA
1
,
Sumiko TAKATSUKA
1
,
Masaaki ITO
1
,
Tatsuya TAKENOUCHI
2
,
Michiyo TAKAHASHI
3
,
Masaaki TANAKA
4
,
Yoshio KIYOHARA
5
1新潟大学大学院医歯学総合研究科皮膚科学分野
2新潟県立がんセンター新潟病院皮膚科
3新潟県立新発田病院皮膚科
4水原郷病院皮膚科
5静岡県立静岡がんセンター病院皮膚科
1Division of Dermatology,Graduate School of Medical and Dental Sciences,Niigata University
2Department of Dermatology,Niigata Cancer Center Hospital
3Department of Dermatology,Shibata Hospital
4Department of Dermatology,Suibarago Hospital
5Division of Dermatology,Shizuoka Cancer Center Hospital
キーワード:
家族性悪性黒色腫
,
多発性
,
遺伝子解析
Keyword:
家族性悪性黒色腫
,
多発性
,
遺伝子解析
pp.713-716
発行日 2006年7月1日
Published Date 2006/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100975
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要約 17歳,女性.患者の母,母方のはとこ,母のいとこが,いずれも悪性黒色腫で死亡している.右下腿の黒色腫瘍が急速に増大してきたため当科を受診した.初診時,12×12mm大の不整形で軽度隆起性の腫瘍を認めた.画像検査では遠隔転移,リンパ節転移ともに認められなかった.拡大切除術およびセンチネルリンパ節生検術を行い,組織学的に悪性黒色腫(pT2aN0M0 stageIB)と診断し,術後DAV Feron療法を5クール施行した.また,四肢,体幹に褐色~黒色調の色素斑が散在し,計24個の切除を施行したところ,うち22個が悪性黒色腫であった.患者血清を用いた遺伝子解析では,CDKN2A,CDK4ともに変異はみられなかった.
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