Japanese
English
特集 日常診療に潜むリンパ腫・リンパ増殖性疾患―リンパ腫との鑑別が問題になる関連疾患―
(症例報告)
Pseudolymphomatous Folliculitisの1例
Pseudolymphomatous folliculitis
辻野 美緩
1
,
香曽我部 純子
1
,
吉富 惠美
1
,
荒川 謙三
1
Mihiro TSUJINO
1
,
Junko KOSOGABE
1
,
Emi YOSHITOMI
1
,
Kenzo ARAKAWA
1
1岡山済生会総合病院,皮膚科(主任:吉富惠美診療部長)
キーワード:
pseudolymphomatous folliculitis
,
CD1a陽性細胞
,
皮膚偽リンパ腫
Keyword:
pseudolymphomatous folliculitis
,
CD1a陽性細胞
,
皮膚偽リンパ腫
pp.1798-1801
発行日 2023年11月1日
Published Date 2023/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004243
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
42歳,男性。3カ月前より前額部に15×10mm大のドーム状に隆起した紅褐色の結節が出現した。病理組織像では,毛包周囲および毛包内に稠密な細胞浸潤がみられた。浸潤している細胞は,小型~中型の異型の乏しいリンパ球と毛包周囲には組織球様細胞の浸潤もみられ,CD1a,S-100蛋白陽性であった。Pseudolymphomatous folliculitisと診断し,トリアムシノロンアセトニド局注を行ったところ結節は急速に縮小した。Pseudolymphomatous folliculitisの症例報告は少なく,疾患概念が広く認識されていないため,他の皮膚偽リンパ腫や悪性リンパ腫と診断されている可能性があり注意が必要である。
Copyright © 2023, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.