Japanese
English
症例
Blaschkolinear Acquired Inflammatory Skin Eruptionの1例
Blaschkolinear acquired inflammatory skin eruption
早川 道太郎
1
,
馬場 裕子
1
,
河野 通良
1
,
高橋 愼一
1
Michitaro HAYAKAWA
1
,
Yuko BABA
1
,
Michiyoshi KOUNO
1
,
Shinichi TAKAHASHI
1
1東京歯科大学市川総合病院,皮膚科(主任:高橋愼一教授)
キーワード:
Blaschko線
,
BLAISE
,
線状苔癬
,
Blaschkitis
Keyword:
Blaschko線
,
BLAISE
,
線状苔癬
,
Blaschkitis
pp.1549-1552
発行日 2023年9月1日
Published Date 2023/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004160
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59歳,女性。初診2カ月前から左大腿内側に瘙痒を伴う複数の紅色丘疹が出現し,徐々に拡大して列序性に分布した。初診時,左臀部から下肢,踵にかけて一部鱗屑を伴う紅色丘疹がBlaschko線に一致して配列していた。病理組織学的に,真皮上層の帯状のリンパ球浸潤,真皮中層の付属器周囲にリンパ球浸潤を認めた。線状苔癬とblaschkitisの特徴をあわせもち,blaschkolinear acquired inflammatory skin eruption(BLAISE)と診断した。ステロイド外用2カ月後に,色素沈着となった。従来,線状苔癬やblaschkitisは臨床的,病理学的所見から鑑別されていたが,類似した所見を有する症例も多く,オーバーラップした病態の診断には,これら2疾患を同一スペクトラムとした,より広範な疾患概念BLAISEが適切と考えた。
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