Japanese
English
症例
手指に生じた皮下型皮膚サルコイドの1例
Subcutaneous sarcoidosis on the digits
鈴木 花瑠
1
,
端本 宇志
1
,
佐藤 貴浩
1
Haru SUZUKI
1
,
Takashi HASHIMOTO
1
,
Takahiro SATOH
1
1防衛医科大学校,皮膚科学講座(主任:佐藤貴浩教授)
キーワード:
非乾酪性類上皮細胞肉芽腫
,
皮膚サルコイド
,
皮下型皮膚サルコイド
Keyword:
非乾酪性類上皮細胞肉芽腫
,
皮膚サルコイド
,
皮下型皮膚サルコイド
pp.1245-1248
発行日 2023年7月1日
Published Date 2023/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004064
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37歳,男性。7年前より神経サルコイドーシスの診断で加療中であった。初診半年前から左示指背側に常色~一部紫紅色調の皮下結節が出現した。病理組織像では皮下組織に非乾酪性類上皮細胞肉芽腫を認め,皮下型皮膚サルコイドと診断した。皮下型は皮膚サルコイドのうちまれな病型である。指に生じる皮膚サルコイドでは,骨囊胞を伴うびまん浸潤型が多いが,皮下型では骨病変はない。手指,足趾に生じた皮下型の報告は6例のみにとどまり,これら報告例では両側肺門縦郭リンパ節腫脹を高率に合併し,示指に多い特徴がみられた。皮下型はサルコイドーシスの初期症状として,あるいは治療を漸減した際に出現することがある。
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