Japanese
English
症例
ミノサイクリンが奏効したびまん浸潤型皮膚サルコイドーシスの1例
Lupus pernio successfully treated with minocycline
鈴木 彩子
1
,
勝田 倫江
1
,
出来尾 格
1
,
三浦 圭子
2
,
朝比奈 昭彦
1
Sayako SUZUKI
1
,
Michie KATSUTA
1
,
Itaru DEKIO
1
,
Keiko MIURA
2
,
Akihiko ASAHINA
1
1東京慈恵会医科大学,皮膚科学講座(主任:朝比奈昭彦教授)
2東京医科歯科大学病院,病理部
キーワード:
びまん浸潤型
,
サルコイドーシス
,
lupus pernio
,
ミノサイクリン
,
Cutibacterium acnes
Keyword:
びまん浸潤型
,
サルコイドーシス
,
lupus pernio
,
ミノサイクリン
,
Cutibacterium acnes
pp.1249-1253
発行日 2023年7月1日
Published Date 2023/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004065
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
47歳,女性。7年前に肺サルコイドーシスを発症し,無治療経過観察中であった。4年前に右頰部と左鼻翼に紅斑が出現した。右頰部紅斑の病理組織学的所見で真皮中層から皮下組織にかけて複数の類上皮細胞肉芽腫を認め,皮膚サルコイドーシスが考えられた。初診時,左鼻翼に浸潤の強いびまん性紅斑を認め,びまん浸潤型皮膚サルコイドーシスと診断した。ミノサイクリンの内服を開始したところ,3カ月後に左鼻翼紅斑の浸潤が消失し,6カ月後に肺病変も縮小した。ミノサイクリンがびまん浸潤型皮膚サルコイドーシスと肺病変に有効であったと考えられた。
Copyright © 2023, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.