Japanese
English
症例報告
皮下型および結節型皮疹を認め自然軽快したサルコイドーシスの1例
A case of subcutaneous and nodular sarcoidosis showing spontaneous remission
稲田 めぐみ
1
,
木花 光
1
Megumi INADA
1
,
Akira KONOHANA
1
1日本鋼管病院皮膚科
1Department of Dermatology, Nippon Kokan Hospital
キーワード:
サルコイドーシス
,
皮膚サルコイド
,
皮下型サルコイドーシス
,
結節型サルコイドーシス
Keyword:
サルコイドーシス
,
皮膚サルコイド
,
皮下型サルコイドーシス
,
結節型サルコイドーシス
pp.621-624
発行日 1995年7月1日
Published Date 1995/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901596
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皮下型および結節型皮疹を伴ったサルコイドーシスの57歳女性例を報告した.四肢,臀部に鶏卵大までの皮下硬結を計10個認め,上肢に米粒大丘疹の集簇性病変を認めた.病理組織学的には,皮下硬結部では真皮深層から皮下組織に,丘疹部では真皮浅層に非乾酪性類上皮細胞肉芽腫像を認めた.BHL(+),血清ACE高値,ツ反(−).無治療にて発症5ヵ月後に皮疹は消褪し,BHL縮小,血清ACE値正常化,ツ反陽転もみられた.自験例のように大型の皮下硬結を広範に生じるサルコイドーシスは,文献的に,高齢女性の四肢に好発し糖尿病の合併率が高く,比較的自然消褪傾向が強いという特徴を有する.
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