Japanese
English
症例
ステロイド外用が奏効した増殖型壊疽性膿皮症の1例
Vegetative pyoderma gangrenosum successfully treated with topical steroids
アマデアル 亜琵
1
,
盛山 吉弘
1
,
飯田 利博
2
Abi AMADEARU
1
,
Yoshihiro MORIYAMA
1
,
Toshihiro IIDA
2
1土浦協同病院,皮膚科(主任:盛山吉弘部長)
2金丸医院,石岡市
キーワード:
壊疽性膿皮症
,
増殖型
,
偽癌性増殖
Keyword:
壊疽性膿皮症
,
増殖型
,
偽癌性増殖
pp.1227-1230
発行日 2023年7月1日
Published Date 2023/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004060
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74歳,男性。右耳前部と右上腕に皮疹が出現し,very strongランクのステロイドを外用するも改善なく当院を受診した。それぞれに微小な瘻孔を伴う不整型の増殖局面を認め,圧迫にて排膿があった。創傷として治療するも局面は緩徐に拡大し,腹部に同様の局面が出現した。腹部の組織像は,表皮の偽癌性増殖と真皮の好中球,形質細胞浸潤が著明であった。鑑別に増殖型壊疽性膿皮症やblastomycosis-like pyodermaをあげたが,両者は臨床像や組織像が酷似する。自験例は,免疫能低下をきたす合併疾患がないことなどから増殖型壊疽性膿皮症と診断した。増殖型壊疽性膿皮症は,ステロイド外用などの局所治療で治癒しうる。
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