Japanese
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特集 細菌感染症
陰圧閉鎖洗浄療法を用いて治療した壊死性軟部組織感染症の1例
Necrotizing soft tissue infections treated with negative pressure wound therapy with instillation and dwelling (NPWTi-d)
安達 夏紀
1
,
塚田 鏡寿
2
,
林 周次郎
1
,
鈴木 利宏
1
,
井川 健
1
Natsuki ADACHI
1
,
Kyoju TSUKADA
2
,
Shujiro HAYASHI
1
,
Toshihiro SUZUKI
1
,
Ken IGAWA
1
1獨協医科大学,皮膚科(主任:井川 健教授)
2新小山市民病院,皮膚科,部長
キーワード:
壊死性軟部組織感染症
,
デブリードマン
,
陰圧閉鎖洗浄療法
,
陰圧閉鎖療法
,
創面環境調整
Keyword:
壊死性軟部組織感染症
,
デブリードマン
,
陰圧閉鎖洗浄療法
,
陰圧閉鎖療法
,
創面環境調整
pp.1196-1199
発行日 2023年7月1日
Published Date 2023/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004052
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33歳,男性。右背部に小児頭大の熱感腫張,波動を触れる紅斑を認め,CTと試験切開所見から壊死性軟部組織感染症と診断した。初診同日に緊急入院し,入院8日目に外科的デブリードマンを施行した。壊死範囲を開放創とし感染制御を図ったが,大きな組織欠損と複雑な壊死組織の残存がみられたため,入院14日目に陰圧閉鎖洗浄療法を開始した。その後3週間で創部の壊死組織除去と良好な創面環境調整が得られ,入院36日目に植皮術を施行した。陰圧閉鎖洗浄療法は通常の陰圧閉鎖療法に周期的自動洗浄機能を組み合わせることで,自験例のような壊死組織を伴う感染創の治療においても有効な選択肢となると考えられた。
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