Japanese
English
症例
ニボルマブ投与中に生じたLichen Planus Pemphigoidesの1例
Lichen planus pemphigoides during nivolumab administration
小松崎 ゆき
1
,
高橋 英至
1
Yuki KOMATSUZAKI
1
,
Eishi TAKAHASHI
1
1独立行政法人国立病院機構栃木医療センター,皮膚科(主任:高橋英至医長)
キーワード:
ニボルマブ
,
lichen planus pemphigoides
,
扁平苔癬型薬疹
,
抗基底膜抗体
Keyword:
ニボルマブ
,
lichen planus pemphigoides
,
扁平苔癬型薬疹
,
抗基底膜抗体
pp.564-568
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003212
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72歳,男性。治癒切除不能な胃癌に対してニボルマブ(オプジーボ®)投与が開始され,約4カ月後に頭頸部を除いた全身に角化性紅斑を認めた。組織学的検査にて扁平苔癬型薬疹と診断した。ステロイド外用治療を行うも遷延し,2カ月後には角化性紅斑に混じて四肢に水疱が多発した。採血にて抗BP180抗体陽性,組織学的所見と蛍光抗体直接法の所見よりlichen planus pemphigoidesと診断した。ニボルマブの投与を中止し,ステロイド内服治療により皮疹は改善した。ニボルマブ使用例拡大に伴い,同剤に誘発された本症が今後増えてくる可能性があり,留意する必要がある。
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