Japanese
English
症例
高齢者に生じた灯油皮膚炎の1例
Kerosene dermatitis in an elderly man
小松崎 ゆき
1
,
高橋 英至
1
Yuki KOMATSUZAKI
1
,
Eishi TAKAHASHI
1
1独立行政法人国立病院機構栃木医療センター,皮膚科(主任:高橋英至医長)
キーワード:
灯油皮膚炎
,
高齢者
,
意識障害
,
腎障害
Keyword:
灯油皮膚炎
,
高齢者
,
意識障害
,
腎障害
pp.1537-1540
発行日 2021年9月1日
Published Date 2021/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002847
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92歳,男性。灯油を入れる際に,こぼれた灯油の上に倒れて,そのままの姿勢でいるところを家族に発見された。両側大腿から右下腿部にかけて紅斑,びらん,水疱を認めて,受傷面積は9%に及んだ。軽度の意識障害と腎障害の合併を認めた。バシトラシン・フラジオマイシン硫酸塩外用,ポリウレタンフォーム貼付による外用治療により7日間で上皮化した。経皮吸収された灯油により多臓器が障害されることがあり,意識障害,腎障害,肝障害,横紋筋融解,播種性血管内凝固症候群などの合併症に注意が必要である。
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