Japanese
English
症例報告
陰部に生じた好酸球性膿疱性毛包炎
A case of eosinophilic pustular folliculitis on the genitalia
伏見 英子
1
,
有川 順子
1
,
檜垣 祐子
1
,
川島 眞
1
,
川上 理子
2
,
大河内 仁志
3
Hideko FUSHIMI
1
,
Junko ARIKAWA
1
,
Yuko HIGAKI
1
,
Makoto KAWASHIMA
1
,
Michiko KAWAKAMI
2
,
Hitoshi OHKOCHI
3
1東京女子医科大学皮膚科学教室
2聖母病院皮膚科
3東京大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Tokyo Women's Medical University
2Division of Dermatology, International Catholic Hospital
3Department of Dermatology, Faculty of Medicine, University of Tokyo
キーワード:
好酸球性膿疱性毛包炎
,
外陰部
,
インドメサシン
Keyword:
好酸球性膿疱性毛包炎
,
外陰部
,
インドメサシン
pp.724-726
発行日 2002年8月1日
Published Date 2002/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412904058
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27歳,男性.2週間前より陰茎基部に紅斑,丘疹が出現し,増数,拡大したため当科を受診した.初診時,陰茎基部から陰嚢にかけて,膿疱を伴い,浸潤のある紅斑局面と毛孔一致性の紅色丘疹ないし小結節を認め,瘙痒があった.組織像は毛包とその周囲に稠密な好酸球浸潤があり,毛包壁の破壊を認め,好酸球性膿疱性毛包炎と診断した.プレドニゾロン,次いで塩酸ミノサイクリン,インドメサシンの内服を併用したが若干の軽快にとどまった.きわめて稀な部位に生じた点と,通常奏効するとされる治療で十分な効果が得られず,治療経過からも特異な1例と考えた.
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