Japanese
English
症例
片側の眼周囲に限局した好酸球性膿疱性毛包炎
Eosinophilic pustular folliculitis with unilateral periocular localization
高橋 拓矢
1
,
芳賀 貴裕
1
Takuya TAKAHASHI
1
,
Takahiro HAGA
1
1気仙沼市立病院,皮膚科(主任:芳賀貴裕科長)
キーワード:
好酸球性膿疱性毛包炎
,
眼周囲
,
fungal folliculitis
,
顔白癬
,
インドメタシン軟膏
Keyword:
好酸球性膿疱性毛包炎
,
眼周囲
,
fungal folliculitis
,
顔白癬
,
インドメタシン軟膏
pp.343-345
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004464
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20歳,男性。1カ月前,左眼周囲の腫脹や痒み,痛みを自覚した。近医眼科で帯状疱疹として治療されたが,増悪したため当科を受診した。初診時,左眼周囲に暗赤色の局面があり,内部に複数の丘疹を認めた。前医で処方された外用薬による接触皮膚炎を考え,ステロイド軟膏を外用したが無効であった。再診時のKOH直接鏡検で菌糸を認めたため顔白癬として抗真菌薬を外用した。同日,皮膚生検し,病理組織所見から好酸球性膿疱性毛包炎と診断した。抗真菌薬外用後も残存した紅斑に対して,インドメタシン軟膏の外用が奏効した。今回,左眼周囲に限局し,ステロイドの外用で二次的に顔白癬を発症した可能性のある好酸球性膿疱性毛包炎を経験した。
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