Japanese
English
特集 帯状疱疹
免疫抑制状態にありウイルスDNAを証明し得た帯状疱疹後肉芽腫の1例
Granuloma following herpes zoster in an Immunocompromised patient with demonstrated existance of viral DNA
本田 えり
1
,
武藤 一考
1
,
阿部 敏郎
1
,
川口 文
1
,
Teye Kwesi
1
,
古賀 浩嗣
1
,
石井 文人
1
,
名嘉眞 武國
1
Eri HONDA
1
,
Ikko MUTO
1
,
Toshirou ABE
1
,
Aya KAWAGUCHI
1
,
Kwesi TEYE
1
,
Hiroshi KOGA
1
,
Norito ISHII
1
,
Takekuni NAKAMA
1
1久留米大学医学部,皮膚科学教室(主任:名喜眞武國教授)
キーワード:
帯状疱疹
,
ウイルスDNA
,
帯状疱疹後肉芽腫
,
免疫抑制状態
Keyword:
帯状疱疹
,
ウイルスDNA
,
帯状疱疹後肉芽腫
,
免疫抑制状態
pp.465-468
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003854
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63歳,男性。初診1カ月前に右上肢帯状疱疹を罹患し,アメナメビルの内服で治癒後,神経痛が残存した。初診3日前より右上肢に帯状疱疹が再発した。初診時,四肢,体幹へ水疱が拡大し,汎発性帯状疱疹の診断で当科へ入院し,アシクロビル点滴で略治した。経過中,初診時から存在した右上肢の皮下結節が増数増大し,入院14日目に顕著化した。病理組織検査で,真皮内に変性した膠原線維とムチン沈着があり,周囲に多核巨細胞を含む類上皮肉芽腫様の組織球と多彩な炎症細胞が浸潤し,帯状疱疹後肉芽腫と診断した。帯状疱疹後肉芽腫の報告例をまとめ,発症機序を考察した。自験例では,ウイルス説,神経説,基礎疾患説がそれぞれ発症に関与した。
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