Japanese
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特集 悪性上皮系腫瘍
日本人の下腿に生じた表在型・無色素性基底細胞癌の1例
A Japanese case of superficial and non-pigmented basal cell carcinoma on the lower leg
廣瀬 京
1
,
布村 眞季
2
,
藤原 修
3
,
尾立 冬樹
1
Miyako HIROSE
1
,
Maki NUNOMURA
2
,
Osamu FUJIWARA
3
,
Fuyuki ORYU
1
1立川相互病院,皮膚科(主任:尾立冬樹科長)
2同,病理診断科,科長
3国立病院機構災害医療センター,形成外科,医長
キーワード:
表在型・無色素性基底細胞癌
,
下腿
,
ダーモスコピー
Keyword:
表在型・無色素性基底細胞癌
,
下腿
,
ダーモスコピー
pp.321-323
発行日 2023年3月1日
Published Date 2023/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003810
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75歳,女性。15年前から,右下腿に紅斑性病変が出現し徐々に増大した。3.5×2.5cm大の境界明瞭な鱗屑を伴う紅斑と,その頭側に1.0×1.0cm大の同様の皮疹を右下腿前面に認めた。ダーモスコピー所見では,spoke wheel areasやblue-gray globulesなどの色素病変を認めず,樹枝状血管や潰瘍もみられなかった。Bowen病を疑い生検し,病理組織像で表在型の基底細胞癌と診断した。自験例は基底細胞癌としてはまれな下腿に発生し,無色素性で特徴的なダーモスコピー所見を欠いていたため基底細胞癌としての診断が困難であった。
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