Japanese
English
症例
特発性血小板減少性紫斑病を合併した線状IgA水疱性皮膚症の1例
Linear IgA bullous dermatosis in a patient with idiopathic thrombocytopenic purpura
長村 美佳
1
,
岩井 敦子
1
,
不破 大祐
2
,
李 政樹
3
,
加藤 千晶
4
,
石井 文人
5
Mika OSAMURA
1
,
Atsuko IWAI
1
,
Daisuke FUWA
2
,
Masaki RI
3
,
Chiaki KATO
4
,
Norito ISHII
5
1名古屋市立大学医学部附属東部医療センター,皮膚科(主任:岩井敦子部長)
2同,腎臓内科
3名古屋市立大学病院,血液内科
4名鉄病院,血液内科
5久留米大学医学部,皮膚科学教室
キーワード:
線状IgA水疱性皮膚症
,
線状IgA水疱性皮膚症の合併症
,
特発性血小板減少性紫斑病
Keyword:
線状IgA水疱性皮膚症
,
線状IgA水疱性皮膚症の合併症
,
特発性血小板減少性紫斑病
pp.235-238
発行日 2023年2月1日
Published Date 2023/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003774
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
79歳,男性。初診の10日前に発熱があり,両下肢,体幹に水疱を伴う紅斑や紫斑が出現したため当科を受診した。病理組織学的所見で表皮下水疱を認め,蛍光抗体直接法では表皮真皮境界部にIgAの線状沈着がみられたため,線状IgA水疱性皮膚症と診断した。特発性血小板減少性紫斑病の合併があり,ステロイド全身投与を行ったところ,血小板数は改善し,皮疹も消失した。線状IgA水疱性皮膚症は本邦では比較的まれな疾患であり,症例報告は少ないが,自己免疫疾患や悪性腫瘍などのさまざまな合併症の報告がある。線状IgA水疱性皮膚症と診断した際,合併症を認めることがあり,注意を要する。
Copyright © 2023, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.